ローマ法王献上米を仕掛けた男 高野 誠鮮氏 講演会
更新日:2016年11月25日
2016年9月26日 明治記念館において、第13回Azabu Business Clubが開催されました。
講師は、過疎の村を再生したスーパー公務員の高野誠鮮先生にお引き受けいただきました。
氏は、「ローマ法王に米を食べさせた男」として有名で、「ナポレオンの村」の主人公です。
テーマは、「可能性の無視は最大の悪策」についてでした。
お話は実に幅広く、氏が地方創生という言葉がなかった頃から実行した「地方創生」のことがテーマであり、その源泉が「あきらめない考え方」であり、「地域のために」であり、「何事もやってみて、考えてみて」
であり、「発想の変革」であり、「楽しく愉快に」であり、「行動することによって心が成長すること」であり、「既存の体制や既成概念と戦うことによって、いろいろなことが実現することの証明」であり、実現することによって「かつて強硬に反対していた人が強力な味方になり、一番の協力者となり」であり、多くの示唆に富んでいました。
お米は、政府の方針や既成の販売ルートにより、一種の定価販売となっており、氏の住む過疎の村では、お米作りは収益性に乏しく、若者は都会に出てしまい過疎がさらに進むという悪循環でした。
高く売れれば豊かになるはずという単純な動機から、日本一おいしい米を作ろうということになり、既成概念と戦い、発想の転換を実践し、その結果ブランド米となり、デパートで市場価格の数倍で販売できるようになり、さらに、産地の「神子原」にちなみ、ローマ法王にお米を献上しようということが実現することになりました。
目標に向かい、ひたすら人のために努力し続け、実現する姿は、人生について考える良い機会になったと思います。
ABC実行委員 小田眞一