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新年明けましておめでとうございます。
平成20年をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年も(社)麻布法人会はじめサンエー・クラブを宜しくお願い申し上げます。
さて、私たち経済人としてとても気に成ることといえば、それは景気です。
今年の経済を憶測する声が様々上がっていますが、善くない話が多く聞こえて参ります。いつもながら、何となく先行きが不安なのではないでしょうか。
なぜなら今まで消費も生産も技術も世界のトップであるアメリカの後をテールツーノーズでピッタリと走って来たので、追い風を受けることなく自身の国内景気をのみを見据えていくことで済まされていたのが、トップがジリ貧になりそのまま一緒にグローバル経済の潮流にすっぽりと入ってしまったことで、縦横の環境も見据えていかなければ成らない状態に成ってしまったからではないでしょうか。
世界経済といえばオイルマネーをはじめ世界のGDPの3倍である1京6,000兆円の投機マネーが、利鞘のみを稼ぐために立ち止まることなく、エネルギーや穀物、商品投機、企業の売買へと駆け巡っています。
実体経済とかけ離れて振れる利己的で打算的なお金の振り子のトピックを掴むのはなかなか難しいのが現実であると思います。
しかし、予測できるトピックもあります。2008年は世界的なイベントがいくつかあります。7月洞爺湖サミット、8月北京オリンピック、11月アメリカ大統領選挙。国内では、世界の様々な催しが終わった頃落ち着いて11月総選挙?。景気や経済を考えていく上で世の中が動くトピックスやテーマやネタがないこと活性化されないことが最大の問題であり、そのような意味から考えますと、2008年は様々な基礎作りを行っていく上でも、前向きに新しいビジネスに挑戦していくにもチャンスの年に成ると私は感じております。
福田首相は施政方針演説で、「井戸を掘るなら、水が湧くまで掘れ」と、江戸時代末期から大正にかけて貧農の救済に生涯をささげた石川理紀之助翁の言葉を引用しました。この言葉は、どんな時もあきらめず結果を出すまで努力をする大切さを説いたものです。
今居る自分自身の場所にきちんと地に足を着けて足元をしっかりと掘っていくことが大切であると改めて感じました。
お蔭様で、サンエー・クラブは、今年で37年目を迎えました。
定年制を設けているため、人が変わり、考え方が変わり、同じことを繰り返さず変化しながら進化し、継続し続けております。それを支えているのが会員の皆様である「人」であり「叡智」であることは申し上げるまでもありません。
組織はしょせん、器であり箱です。ハードとOSがいくら充実していてもソフトの充実なくして目的は達成できません。
新しい年に新しい皆さんと新しい活動を行っていける、常にフレッシュで新しいエッセンスを織り交ぜる柔軟な活動を引き続き行っていきたいと思います。
法人会の活動は、「何年在籍したか」ではなく、「何を誰と行って来たか」です。是非、活動を通して、社業の発展、人間関係及びネットワークの構築、経営者・リーダーとしての人格形成の場として、ご活用頂けましたら幸甚でございます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
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