|
|
|
|
場所・日時:
六本木中学校 平成24年3月2日
|
六本木中学校は、教室の窓から校庭越し左手に六本木ヒルズとテレビ朝日、右手にはミッドタウン、渡り廊下越しには東京タワーという正に大都会ど真ん中の公立中学校です。
この時期の中学校3年生は、高校受験の大凡の結果もわかり、卒業式も目前ということで、移行期間的のゆとりと手持無沙汰感な印象です。
中学生は、大人をよく観察しており、自分たちに何か新しい知識なり、得することを提供してくれるのか、話は楽しいのか、この人は本気なのか、という強い眼差しを感じました。
租税については、公民の授業でも学び、生徒たち自身も消費税の納税者ということもあり、基本的な知識がありました。
特に、近い将来には少子高齢化と人口減少が顕在化し自分たち世代が支える側の立場に成っているというステレオタイプな認識もありました。
これから、夢や希望を描いて未来をつくる生徒たちにとって、認識という見えない負担観がどの様に影響していくのかを、私たち現役世代は考えてあげなければならないですし、無責任とも言える次世代を当てにした財政の制度を選択し現在の高受益な公共サービスを踏襲し続けていいのかを考える必要があります。
私は、生徒たちが未成年のため財政の将来を選択できない受動的な立場であることを踏まえながら、税金の額と使い方を決めているのは国会議員であり、選挙で選んでいるのは私たち国民であること、よって私たちが間接的に決めていることと同じであり、財政そのものを決める権利は国民にあることを話した時は、生徒たちの瞳が一瞬輝きました。
税金という国民の3大義務の一つを通じて、社会への関心と参画への意識、キャッチアップに留まらず自分で考えることの大切さを少しでも感じてもらえれば有り難い気持ちです。
(相談役 淺沼洋一)
|