【 2012年度 】
Vol.22
Vol.21
  
【 2011年度 】
Vol.20
【 2010年度 】
Vol.19
【 2009年度 】
Vol.18
Vol.17
【 2008年度 】
Vol.16
Vol.15
【 2007年度 】
Vol.14
Vol.13
Vol.12
Vol.11

Vol.23

私の仕事[ビジネス] 若田部司法書士事務所


   
   

 広尾駅を降り、天現寺方面へ。この辺りは隠れたパワースポットとして知られつつあるらしい。オープンテラスのカフェを横目に少し歩くと、今回の訪問先である若田部司法書士事務所があった。

私― はじめまして。今日は若田部さんのお仕事についてインタビューさせていただきます。最初に自己紹介からお願いします。

若田部「はじめまして。司法書士の若田部鉄也です。平成21年10月に開業しました。最初は南青山に事務所があったのですが、平成22年の夏ごろから今の場所に移転してきました。」

私― 少し緊張されてますね。リラックスしてください(笑)
司法書士という仕事ですが、どんなことをするのですか?

若田部「すみません、慣れてないもので(笑)」
「司法書士の仕事は、大きく分けると4つあります。登記業務、裁判所等への書類作成代理業務、簡易裁判所での訴訟代理、成年後見業務です。」

私- それぞれ具体的に説明していただけますか。まず登記業務とは。

若田部「登記業務ですが、不動産登記と商業登記があります。
不動産登記は、例えばマンションを購入したとき、所有権の移転や担保の設定を法務局に申請する必要があります。相続が発生して亡くなった方が不動産を所有していた場合も相続人に名義変更しますが、その申請手続きを代理します。
商業登記は、会社を設立する時や、会社の役員変更など登記簿に変更があった場合に法務局に申請しなければならないのですが、その申請を代理します。」

私- 裁判所等への書類作成業務とは?

若田部「読んで字の如くですが、裁判所や検察庁に対する書類を代理作成する仕事です。現在、民事訴訟では73%が本人訴訟、つまり弁護士などの代理人を立てないで訴訟を行なっているという調査結果がありますが、その本人訴訟を支援するという形で訴状や答弁書などの書類を代理作成します。それによって、本人は裁判に出席しさえすれば、代理人を立てるより安い費用で訴訟ができるというメリットがあります。」

私- 簡易裁判所の訴訟代理とは?

若田部「簡易裁判所の民事訴訟の代理人となります。先ほどの書類作成だけでなく、訴訟行為のすべてを代理します。ただし、訴額が140万円以下という制限があります。」

私- 成年後見業務とは?

若田部「認知症の高齢者、知的障害、精神障害、などの理由で判断能力の不十分な方々は、不動産や預貯金などの財産を管理したり、身のまわりの世話のために介護サービスや施設への入所契約を結んだりする必要があっても、自分では困難な場合があります。また、自分に不利益な契約であってもよく判断ができずに契約を結んでしまい、悪徳商法の被害にあうおそれもあります。このような方々を保護し、財産管理などの支援をするのが成年後見業務です。私は、現在3名の後見人に就任しております。」

私- 意外と、といっては失礼ですが、いろいろあるんですね。
最後になりますが、若田部さんはどの分野を専門としているのですか?

若田部「専門というわけではないですが、登記業務に重点をおいています。現在承っている仕事もほとんどが登記業務ですね。特に商業登記、相続に関する登記については自信があります。とはいっても、今はすべての業務について経験を積みたいので、来た仕事は断りません。」

私- ありがとうございました。

 事務所を後にし、駅に向かう。若田部司法書士、か。見た目は少し頼りなさそうだが真面目そうで誠実に仕事をしてくれそうだ。そういえば、死んだじいさん名義のままにしてある不動産があると親父が前にいってたな。若田部さんに今度相談してみるか。

(事業委員 若田部鉄也)